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製品使用上の注意事項

製品使用上の重要な注意事項をお知らせします。
 
【HWS13-002】


2014/06/04 更新

VMwareのパッチ適用やアップデートによりVMwareを管理する製品が機能しなくなる問題について

1.現象

VMwareを管理する製品からHTTPプロトコルでVMware vCenter ServerやESX/ESXiに対して接続した場合に、セッションの維持に失敗します。
これにより、VMwareを管理する製品が機能しなくなることがあります。
該当製品や発生する現象は、「3.該当製品一覧」を参照してください。

接続プロトコルにHTTPSを使用している場合、現象は発生しません。
なお、ゲストOS上で稼働する製品(VMwareを管理する製品を除く)は該当しません。


2.発生条件

次の条件のすべてに該当する場合に、本現象が発生します。
1.管理対象のVMware製品として、「表1.管理対象製品一覧」に示す対象製品と対象バージョンを使用している。
2. VMwareを管理する製品の接続プロトコルとしてHTTPを指定している。

表1.管理対象製品一覧
対象製品 対象バージョン
適用パッチ リリース日 ビルド番号※1
VMware vSphere ESXi 5.5 なし 2013/09/22 全ビルド
VMware vSphere ESXi 5.1 ESXi510-201310001 以降 2013/10/17 1312873 以降
VMware vSphere ESXi 5.0 ESXi500-201308001 以降 2013/08/29 1254542 以降
VMware ESX 4.1 ESX410-201312001 以降 2013/12/05 1363503 以降
VMware ESXi 4.1 ESXi410-201312001 以降 2013/12/05 1363503 以降
VMware ESX 4.0 ESX400-201404001 以降 2014/04/10 1682696 以降
VMware ESXi 4.0 ESXi400-201404001 以降 2014/04/10 1682696 以降
VMware vCenter Server 5.5 なし 2013/09/22 全ビルド
VMware vCenter Server 5.1 Update 2 なし 2014/01/16 1473063以降
VMware vCenter Server 5.0 Update 3 なし 2013/10/17 1300600 以降
※1 同一製品(ESXi 5.5系なら5.5系)で、ビルド番号が大きい方が新しいパッチとなります。


発生条件1の確認方法
1. vSphereクライアントでvCenter ServerもしくはESXiに接続し、メニューから[ヘルプ]-[VMware vSphereバージョン情報]を選択します。
2. 画面に表示された[VMware vCenter Server]もしくは[VMware ESX/ESXi]からバージョンおよびビルド番号を確認し、「表1.対象製品」に記載されている対象製品と対象バージョンの場合は該当します。


発生条件2の確認方法
HTTPプロトコルで接続する設定をするのは、VMwareを管理する製品側ですので、管理する製品により確認方法が異なります。
現象が発生する可能性がある弊社ミドルウェア製品は、「3.該当製品一覧」のとおりです。


3.該当製品一覧

表2.該当製品一覧
項番 製品名 影響 備考
1 CA ARCserve Backup r15 Guest Based Virtual Machines Agent Bundle
CA ARCserve Backup r16 Guest Based Virtual Machines Agent Bundle
CA ARCserve Backup r16.5 Guest Based Virtual Machines Agent Bundle

CA ARCserve Backup r15 for Windows VM Agent per Host License
CA ARCserve Backup r16 for Windows VM Agent per Host License
CA ARCserve Backup r16.5 for Windows VM Agent per Host License
仮想マシンを登録する処理が失敗する。
2013/12/26:一覧追加

2014/02/21:詳細情報更新
2 CA ARCserve Central Host-Based VM Backup r16.5 with D2D Windows Server Advanced Edition
CA ARCserve D2D r16.5 for Windows Server Advanced Virtual Edition per Host License
CA ARCserve D2D r16 for Windows Server Advanced Virtual Edition per Host License
既存設定のままで仮想マシンのバックアップを実行した場合、バックアップに失敗する。 2013/12/26:一覧追加
3 Dynamic Link Manager software(VMware) HDLMコマンドによるパスの情報参照が失敗する。または、パスの状態更新が失敗する。 2013/12/26:一覧追加
2014/01/17:対策方法、回避策を追加
[対策方法および回避策]
接続プロトコルを制御している
Dynamic Link Manager software(VMware)の前提製品
"VMware vSphere Command-Line Interface"(本表 項番9)
の情報をご確認ください。
4 Hitachi Device Manager Software
Hitachi Tuning Manager Software
Device Managerで、ホスト追加、ホスト更新、またはホスト編集が失敗する。また、Tuning Managerでは、同仮想化サーバからの情報が取得できなくなる。 2013/12/26:一覧追加

2014/1/17:詳細情報公開
5 JP1/Automatic Operation セッションの取得に失敗しタスクログに接続失敗のエラーメッセージが表示されタスクが異常終了する。 2013/12/20:一覧追加
6 JP1/Performance Management - Remote Monitor for Virtual Machine
JP1/Performance Management - Agent Option for Virtual Machine
PDレコードを除くすべてのパフォーマンス情報が取得できなくなる。 2013/12/20:一覧追加
7 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager 管理対象サーバの登録に失敗する。
またはすでに登録済みの場合は、接続エラーとなる。
2013/12/18:一覧追加

2014/1/21:詳細情報更新
8 uCosminexus Application Server Enterprise
uCosminexus Service Platform
仮想サーバの構築・運用が行えない。 2013/12/26:一覧追加
2014/01/14:詳細情報公開
9 VMware vSphere Power CLI
VMware vSphere Command-Line Interface
VMware vSphere Management Assistant
VMware vCenter ServerやESX/ESXiに対してコマンドを実行すると、応答が得られなかったり、エラーになったりする。 2013/12/26:一覧追加
2014/06/04:詳細情報更新


4.原因

対象製品、および対象製品に対するパッチやアップデートにおいて、HTTP接続を維持できないように仕様が変更されたことが原因です。


5.対策方法

VMwareとしての対策方法はありません。
該当製品の対策方法については、「3.該当製品一覧」を参照ください。

6.回避策

HTTPプロトコルで接続を維持させる回避策はありません。
VMwareを管理する製品側で、接続プロトコルをHTTPではなくHTTPSを使用してください。接続プロトコルを変更する方法はVMwareを管理する製品によって異なりますので、管理する製品側にお問い合わせください。
管理する製品によっては接続プロトコルをHTTPSに変更することによって、VMware製品のSSL証明書を信頼できるルート証明機関が発行したSSL証明書に置き換えが必要となることがあります。
SSL証明書の入れ替えについては、お客様にて実施してください。

7.発生時の対処方法

回避策を実施するか、VMware製品の問題が起きないバージョンの再インストールを実施してください。
パッチの適用やアップデートの実施を完全にもとに戻すことはできません。

更新履歴:

  • 当ホームページに記載されている製品には、他社開発製品が含まれています。これらの情報については他社から提供、または公開された情報を基にしています。弊社では、情報の正確性および完全性について注意を払っていますが、開発元の状況変化に伴い、当ホームページの記載内容に変更が生じることがあります。
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