2013/12/26 更新
CA ARCserve Central Host-Based VM Backup使用環境でVMwareのパッチ適用により一部の機能が動作しなくなる
CA ARCserve Central Host-Based VM Backupにおきまして、VMware社の後述のパッチをvCenterやESX/ESXiに適用するとVMware APIの通信プロトコルの仕様が変更され、バックアップの処理やCA ARCserve Central Host-Based VM Backupへ仮想マシンを登録する処理が失敗するようになることが確認されました。
つきましては、お手数をおかけしますが、次に示す内容を確認し、発生条件に該当する場合は設定の変更をお願いします。
1. 現象
vCenter/ESX/ESXiへhttpを使用した通信ができなくなり、次の現象が発生します。
- バックアップが失敗します。
- CA ARCserve Central Host-Based VM Backupの内部データベースにVMware vSphereの仮想マシンを登録する処理ができなくなり、新たに仮想マシンを作成しても、バックアップ対象とすることができません。
<補足事項>
パッチ適用前にバックアップしたときのデータを使用して、パッチ適用後のVMware環境へ仮想マシンを復旧可能です。なお、リストアオプション画面でhttpsを選択してください。
2. 発生条件
次のすべての条件に該当する場合に現象が発生します。
- VMware製品に「表1 対象製品一覧」で記載したいずれかのパッチを適用している。
- VMware vSphereの仮想マシンをバックアップしている。
- ノードのディスカバリの設定で、vCenterやESX/ESXiとの通信プロトコルにhttpを選択している。
表1.対象製品一覧
項番 |
対象製品 |
対象バージョン |
適用パッチ |
リリース日 |
ビルド番号※1 |
1 |
VMware vSphere ESXi 5.0 |
ESXi500-201308001 以降 |
2013/08/29 |
1254542 以降 |
2 |
VMware ESX 4.1 |
ESX410-201312001 以降 |
2013/12/05 |
1363503 以降 |
3 |
VMware ESXi 4.1 |
ESXi410-201312001 以降 |
2013/12/05 |
1363503 以降 |
※1同一製品(ESXi 5.5系なら5.5系)で、ビルド番号が大きい方が新しいパッチとなります。
なお、VMware ESX/ESXi 4.0の今後のリリースについては2013/12/26時点で未確定ですが、今後のリリースで製品仕様が変更される可能性があります。
3. 回避方法
次の手順に沿って、vCenterやESX/ESXiとの通信プロトコルhttpsに設定し直す必要があります。
- CA ARCserve Central Host-Based VM Backupにログインします。
- 「ポリシー」画面で、各ポリシーについて、ノードの割り当てをメモしてください。その後、ポリシーに対するノードの登録をすべて解除してください。
- 「ノード」画面で、次の操作によりCA ARCserve Central Host-Based VM Backupへ登録した、すべてのノードの情報を削除します。
「デフォルトグループ」 - 「すべてのノード」を選択します。登録されているノードの一覧が表示されますので、すべてにチェックをいれ、ノードの「削除」ボタンを押下してください。 削除の確認ダイアログに対しては、「はい」を選択してください。
- 「ノード」画面で、「ディスカバリ」ボタンを押下してください。
- 「vCenter/ESX Serverによるノードのディスカバリ」画面が表示されるので、登録されている各「vCenter/ESX Serverホスト」について、プロトコルをHTTPSに指定して「変更」ボタンを押下してください。
- ディスカバリ機能で、vCenterやESX/ESXiからノードを登録してください。
ディスカバリでノードを登録するためには、対象の仮想マシンを起動しておく必要があります。
- ポリシーをノードに割り当て直してください。
<補足事項>
- vCenterやESX/ESXiにパッチを適用しても、既存のバックアップポリシーは引き続き使用できます。
- 「ポリシーの編集」画面において、「D2D VMバックアップ プロキシ」についてHTTPを設定していても影響はありません。
この設定はARCserveコンポーネント間の通信に使用されます。
- バックアップモードをNBDに設定していても、NBDSSLに設定し直す必要はありません。
- VMware vSphere製品にバンドルされているSSL証明書には、有効な署名が付属されていません。
署名付きSSL証明書はお客様でご用意ください。ご用意いただいた証明書をvCenterやESX/ESXiにバンドルされている証明書から置き換える手順については、VMware社の公開情報をご確認ください。
4. 対象製品
対象となるCA ARCserve Central Host-Based VM Backup製品を表2に記載します。
表2.対象製品
製品名 |
形名 |
CA ARCserve D2D r16 for Windows Server Advanced Virtual Edition per Host License |
RT-1242C-DTC4 |
CA ARCserve Central Host-Based VM Backup r16.5 with D2D Windows Server Advanced Edition |
RT-1242C-CHD4 |
CA ARCserve D2D r16.5 for Windows Server Advanced Virtual Edition per Host License |
RT-1242C-DTD4 |
5.サポートサービスをご契約の方のお問い合わせ先
本件についてご不明な点がございましたら、製品のサポート窓口にお問い合わせください。
なお、パッチに関する質問およびVMware製品のSSL証明書の置き換え手順についてご不明な点は、VMwareのサポート窓口にお問い合わせください。
更新履歴:
- 2013/12/26:新規作成および発信しました。
- 当ホームページに記載されている製品には、他社開発製品が含まれています。これらの情報については他社から提供、または公開された情報を基にしています。弊社では、情報の正確性および完全性について注意を払っていますが、開発元の状況変化に伴い、当ホームページの記載内容に変更が生じることがあります。
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