2015年6月19日
事例:ロードバランサブレードにおけるNTP機能使用時のうるう秒問題
ロードバランサブレードにNTPサーバとの時刻同期機能を設定していると、うるう秒調整時に装置が再起動する場合があります。なお、再起動が発生すると通信断となりますが、約3分で自動復旧し通信を再開します。
ロードバランサブレードにNTPサーバとの時刻同期機能を設定している場合に現象が発生する場合があります。
ロードバランサブレードにてNTP機能をご使用中のお客様は、うるう秒調整時前にNTP機能設定を無効化してください。NTP機能無効化中にうるう秒調整時を経過すれば本現象は発生いたしません。 また、うるう秒調整時経過後はNTP機能設定を再度有効化していただきますようお願いいたします。 注意:上記無効化はうるう秒調整時の30分前まで(2015/7/1 8:30まで)に完了いただきますようお願いいたします。 以下手順を実施し、ロードバランサブレードのNTP設定有無をご確認ください。NTP機能を使用されていない場合は、以降の全手順を実施不要です。 【NTP設定有無 確認手順】 -CLIの場合- 手順1. CLIでロードバランサに接続し、ログインします。 手順2. enable コマンドを実行し、イネーブルモードに移行します。 手順3. show ntp servers コマンドを実行し、以下例のようにenabled表示されているかどうか確認ください。 enabled表示以外の場合は、以降の全手順を実施不要です。 [表示例(NTP有効化の場合)] hitachi#show ntp servers Ntp Server Mode ------------------------------ 10.255.254.50 enabled 10.255.254.51 enabled -GUI の場合- 手順1.下記のタブを選択します。 コンフィグ>システム>時間 手順2. NTP の欄にNTP サーバが表示されているかどうか確認ください。 NTP サーバが表示されていない場合は、以降の全手順を実施不要です。 【NTP 設定 無効化および確認手順】 -CLI の場合- 手順1. CLI でロードバランサに接続し、ログインします。 手順2. enable コマンドを実行し、イネーブルモードに移行します。 手順3. config terminal コマンドを実行し、コンフィグモードに移行します。 手順4. ntp disable コマンドを実行し、NTP 設定を無効化します。 手順5. show ntp servers コマンドを実行し、Mode が disabled になっていることを確認します。 [表示例] hitachi(config)#show ntp servers Ntp Server Mode ------------------------------ 10.255.254.50 disabled 10.255.254.51 disabled 手順6. write memory コマンドを実行し、設定変更を保存します。 -GUI の場合- 手順1.下記のタブを選択します。 コンフィグ>システム>時間 手順2. 画面中の「ステータス」項目左のチェックボックスをクリックし、 全NTP サーバを選択します。その後、右ペイン「無効」ボタンをクリックします。 手順3. 下部の「OK」ボタンをクリックします。 手順4. 表示されている全NTP サーバのステータスが「無効(×)」に変更されたことを確認します。 手順5. 右上の「保存」ボタンをクリックし、設定を保存します。 【NTP 設定 有効化および確認手順】 うるう秒調整時経過をご確認された後、以下手順にてNTP 設定を有効化してください。 -CLI の場合- 手順1. CLI でロードバランサに接続し、ログインします。 手順2. enable コマンドを実行し、イネーブルモードに移行します。 手順3. config terminal コマンドを実行し、コンフィグモードに移行します。 手順4. ntp enable コマンドを実行し、NTP 設定を有効化します。 手順5. show ntp servers コマンドを実行し、Mode が enabled になっていることを確認します。 [表示例] hitachi(config)#show ntp servers Ntp Server Mode ------------------------------ 10.255.254.50 enabled 10.255.254.51 enabled 手順6. write memory コマンドを実行し、設定変更を保存します。 -GUIの場合- 手順1.下記のタブを選択します。 コンフィグ>システム>時間 手順2. 画面中の「NTPサーバーと自動的に同期する」のチェックボックスをクリックし、チェックを入れます。 手順3. 画面中の「ステータス」項目左のチェックボックスをクリックし、 全NTPサーバを選択します。その後、右ペイン「有効」ボタンをクリックします。 手順4. 下部の「OK」ボタンをクリックします。 手順5. 表示されている全NTPサーバのステータスが「有効」に変更されたことを確認します。 手順6. 右上の「保存」ボタンをクリックし、設定を保存します。 【NTP同期状態 確認手順】 実際にNTPサーバと時刻同期が開始されたかは、以下の手順で確認してください。 手順1. CLIでロードバランサに接続し、ログインします。 手順2. enable コマンドを実行し、イネーブルモードに移行します。 手順3. show ntp status コマンドを実行し、少なくとも1台のNTPサーバのStatus欄が synchronizedになったことを確認します(NTP設定有効化後、約10分程度を要します)。 [表示例] hitachi#show ntp status Ntp Server Status -------------------------------- 10.255.254.50 synchronized 10.255.254.51 polling