製品使用上の注意事項

・製品名

HPUX-NTP

・バージョン

C.4.2.6.0.0、C.4.2.6.1.0、C.4.2.6.2.0

C.4.2.6.3.0、C.4.2.6.4.0、C.4.2.6.5.0

NTPv4のバージョンを確認する方法

swlist(1M)コマンドの引数にHPUX-NTPを指定することで確認できます。

(例)
# swlist HPUX-NTP
   ：
# HPUX-NTP      C.4.2.6.0.0    HPUX NTP version 4
   ：           ^^^^^^^^^^^

上記の例では、NTPv4のバージョンはC.4.2.6.0.0です。

対象OS

HP-UX 11i v3(11.31) IPF：対象 PA：対象

HP-UX 11i v2(11.23) IPF：対象外 PA：対象外

HP-UX 11i v1(11.11) PA：対象外

対象ハードウェア

HA8500シリーズ、BladeSymphony、および9000Vシリーズ

Network Time Protocol v4(NTPv4)において、Slewモードを設定していてもうるう秒の時刻補正をStepモードで行い強制的に1秒の時刻戻りが発生します。
直近では、日本時間の2015年7月1日8時59分60秒のうるう秒挿入に伴い、計算機の時刻が強制的に1秒戻ります。

次のすべての条件に該当する場合に、本現象が発生します。

1. Slewモードに設定している。
2. 上位のNTPサーバが、Leap Indicator^※1を配信する環境である。

※1：

Leap Indicatorとは、うるう秒発生を予告するためのNTPの規格であり、事前に上位のNTPサーバ(NICTの時刻情報提供サービスなど)から配信されます。なお、実際の配信は、お客さまシステムのntpdが参照するNTPサーバの運用に依存します。

次の手順を実施してください。

1. うるう秒挿入時刻よりも前にntpd(1M)デーモンを停止させます。

# /sbin/init.d/ntpd stop



2. うるう秒挿入時刻を経過した後にntpd(1M)デーモンを起動させます。^※2

# /usr/sbin/ntpd -x ^※3

※2 "/sbin/init.d/ntpd start"でntpd(1M)デーモンを起動させないでください。

/etc/rc.config.d/netdaemonsファイルの設定によっては、ntpd(1M)デーモン起動直前にntpdate(1M)コマンドが実行され、Stepモードで時刻変更することで時刻戻りが発生するおそれがあるためです。

ありません。