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製品使用上の注意事項

製品使用上の重要な注意事項をお知らせします。
 

2015年6月22日

事例1:うるう秒の挿入により仮想アプライアンス(vCSA/vCops/vRops/vR)で使用しているゲストOSがハングアップするなどの問題が発生する

事例2:うるう秒の挿入により仮想アプライアンス(vCNS Manager/App/Edge/Data Security/Endpoint)で使用しているゲストOSがハングアップするなどの問題が発生する

事例1:うるう秒の挿入により仮想アプライアンス(vCSA/vCops/vRops/vR)で使用しているゲストOSがハングアップするなどの問題が発生する


[対象製品]



【vCSA】
vCenter Server Appliance 5.0
vCenter Server Appliance 5.0 Update 1
vCenter Server Appliance 5.0 Update 2
vCenter Server Appliance 5.0 Update 3
vCenter Server Appliance 5.1
vCenter Server Appliance 5.1 Update 1
vCenter Server Appliance 5.1 Update 2
vCenter Server Appliance 5.1 Update 3
vCenter Server Appliance 5.5
vCenter Server Appliance 5.5 Update 1
vCenter Server Appliance 5.5 Update 2
vCenter Server Appliance 6.0

【vCops/vRops】
vCenter Operations Manager 5.7.X
vCenter Operations Manager 5.8.X
vRealize Operations Manager Appliance 6.0.X

【vR】
vSphere Replication Appliance 6.0.0

[現象]



うるう秒に対応した(Leap Indicatorの配信を実施する)NTPサーバと時刻同期をしている環境において、仮想アプライアンスで使用しているゲストOS(SUSE Linux)上で、次の現象が発生することがあります。

現象SUSE LinuxのBug#
うるう秒が挿入される24時間前から、うるう秒が挿入されるまでの間にOSのハングアップが発生する。 Bug #767684
Bug #768632
Bug #915335
うるう秒の挿入以降、アプリケーションのCPU使用率(%usr)が高騰する。 Bug #771619

SUSE LinuxのBug#の詳細は次の情報を参照ください。

ノベル社 − Fixes and workaround to avoid issues caused by Leap Second 2015
https://www.suse.com/support/kb/doc.php?id=7016150


[発生条件]



次のすべての条件に該当する場合、本現象が発生することがあります。

  1. 対象製品に記載の製品を使用している。
  2. うるう秒に対応した(Leap Indicatorの配信を実施する)NTPサーバと時刻同期している。※1
  3. うるう秒が挿入される24時間前からうるう秒が挿入されるまでの間、システムが稼働している。

※1:利用しているNTPサーバが、うるう秒に対応した(Leap Indicatorの配信を実施する)NTPサーバかをNTPクライアントから確認する方法はありません。そのため、対応しているかはNTPサーバにて確認してください。

発生条件2. のNTPサーバと時刻同期しているかの確認方法

  1. 仮想アプライアンスのコンソールにrootユーザでログインし、次のコマンドを実行してntpdサービスの状態を確認します。
          
          # rcntp status
    
  2. 次の出力例のようにntpdサービスの状態が"running"となっており、"remote"と"refid"列にエントリがある場合は、NTPサーバと時刻同期しています。
          
          # rcntp status
               remote           refid      st t when poll reach   delay   offset  jitter
          ==============================================================================
          *test01.hitachi   192.168.1.100   5 u  111  128  377    0.420   10.003   8.853
          Checking for network time protocol daemon (NTPD):                                           running
    
    次の出力例のようにntpdサービスの状態が"unused"と出力された場合はNTPサーバと時刻同期していません
          
          # rcntp status
          Checking for network time protocol daemon (NTPD):                                           unused
    


[原因]



仮想アプライアンスで使用しているゲストOS(SUSE Linux)のカーネルの不具合によって発生します。

[対策方法]




■vCenter Server Applianceの場合
現象に記載のBug#767684、Bug #768632、Bug #771619の対策済ゲストOS(SUSE)が使用されていますが、Bug #915335の対策版はないため回避策を実施してください。
vCenter Server Appliance 5.0 Update 2 以降
vCenter Server Appliance 5.1 Update 1 以降
vCenter Server Appliance 5.5 以降
vCenter Server Appliance 6.0
■vCenter Operations Manager、vRealize Operations Manager Applianceの場合
現象に記載のBug#767684、Bug #768632、Bug #771619の対策済ゲストOS(SUSE)が使用されていますが、Bug #915335の対策版はないため回避策を実施してください。
■vSphere Replication Applianceの場合
現象に記載のBug#767684、Bug #768632、Bug #771619の対策済ゲストOS(SUSE)が使用されていますが、Bug #915335の対策がされていません。Bug #915335はvSphere Replication Appliance 6.0.1にアップグレードすることで対策できます。

[回避策]



うるう秒挿入の24時間前に前処理(Leap Indicatorの受信)が実施されます。この処理の実施前に次のどちらかを実施することで回避できます。
回避策1. 時刻同期設定をSlewモードにする
回避策2. 時刻同期を停止する
■回避策1 時刻同期設定をSlewモードにする方法
次のVMware社技術情報を参照してください。
VMware社 − Enabling Slew Mode for NTP (2121016)
http://kb.vmware.com/kb/2121016
■回避策2 時刻同期を停止する方法
  1. うるう秒挿入時刻の24時間前までに仮想アプライアンスのコンソールにrootユーザでログインし、次のコマンドでntpdサービスを停止します。
          
          # rcntp stop
    
  2. うるう秒挿入時刻を経過した後、ntpdサービスを起動します。次のコマンドでntpdサービスを起動できます。
          
          # rcntp start
    
[補足]ntpdサービスを停止、起動する際の影響
ntpdサービスを停止するとNTPサーバと時刻同期しない状態となります。そのため、うるう秒挿入時刻経過後はなるべく早くntpdサービスを起動してください。
ntpdサービス開始時は時刻がStep調整によって時刻補正される可能性がありますが、仮想アプライアンスはStep調整による時刻補正の影響を受けません。

[発生時の対処方法]



仮想アプライアンスがハングアップした場合は、仮想アプライアンスを再起動してください。
アプリケーションのCPU使用率(%usr)が高騰した場合は、仮想アプライアンスを再起動、もしくはntpdサービスを再起動してください。
次のコマンドでntpdサービスを再起動できます。

      
      # rcntp restart


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事例2:うるう秒の挿入により仮想アプライアンス(vCNS Manager/App/Edge/Data Security/Endpoint)で使用しているゲストOSがハングアップするなどの問題が発生する


[対象製品]



vCloud Networking and Security Manager/App/Edge/Data Security/Endpoint 全バージョン

[現象]



うるう秒に対応した(Leap Indicatorの配信を実施する)NTPサーバと時刻同期をしている環境において、仮想アプライアンスで使用しているゲストOS上で、CPU利用率が高騰したり、ハングアップしたりすることがあります。


[発生条件]



次のすべての条件に該当する場合、本現象が発生することがあります。

  1. 対象製品に記載の製品を使用している。
  2. うるう秒に対応した(Leap Indicatorの配信を実施する)NTPサーバと時刻同期している。※1
  3. うるう秒が挿入される24時間前からうるう秒が挿入されるまでの間、システムが稼働している。

※1:利用しているNTPサーバが、うるう秒に対応した(Leap Indicatorの配信を実施する)NTPサーバかをNTPクライアントから確認する方法はありません。そのため、対応しているかはNTPサーバにて確認してください。

■発生条件2のvCNS ManagerがNTPサーバと時刻同期しているかの確認方法
VMware社マニュアルのNTPサーバの設定手順を参照し、NTPサーバと時刻同期の設定がされているかを確認してください。
VMware社 −vShield Administration Guide 5.0-Set the vShield Manager Date and Time(p.19)
https://www.vmware.com/pdf/vshield_50_admin.pdf
VMware社 −vShield Administration Guide 5.1-Edit the vShield Manager Date and Time(p.18)
https://www.vmware.com/pdf/vshield_51_admin.pdf
VMware社 −vShield Administration Guide 5.5-Edit the vShield Manager Date and Time(p.24)
https://www.vmware.com/pdf/vshield_55_admin.pdf


[原因]



仮想アプライアンスで使用しているゲストOS(SUSE Linux)のカーネルの不具合によって発生します。

[対策方法]




ありません。

[回避策]



うるう秒挿入の24時間前に前処理(Leap Indicatorの受信)が実施されます。この処理の実施前からうるう秒が挿入されるまでの期間、次の手順でNTPサーバとの時刻同期を止めることで回避できます。VMware社マニュアルのNTPサーバの設定手順を参照し、NTPサーバとの時刻同期設定を無効にしてください。
VMware社 −vShield Administration Guide 5.0-Set the vShield Manager Date and Time(p.19)
https://www.vmware.com/pdf/vshield_50_admin.pdf
VMware社 −vShield Administration Guide 5.1-Edit the vShield Manager Date and Time(p.18)
https://www.vmware.com/pdf/vshield_51_admin.pdf
VMware社 −vShield Administration Guide 5.5-Edit the vShield Manager Date and Time(p.24)
https://www.vmware.com/pdf/vshield_55_admin.pdf
[補足]うるう秒挿入後のNTPサーバの再設定について
うるう秒挿入前の設定変更によりNTPサーバと時刻同期しない状態となります。そのため、うるう秒挿入時刻経過後はなるべく早くNTPサーバの再設定をしてください。

[発生時の対処方法]



仮想アプライアンスを再起動してください



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更新履歴
2015年 6月22日
うるう秒起因で発生する障害事例1を更新しました。
うるう秒起因で発生する障害事例2を追加しました。
2015年 6月11日
うるう秒起因で発生する障害事例を公開しました。
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