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製品使用上の注意事項

製品使用上の重要な注意事項をお知らせします。
 

2015年6月11日

事例1:JP1/AJS2うるう秒付きタイムゾーンを有効にした環境上でUTC(協定世界時)に設定して運用した場合に発生する問題

事例1:JP1/AJS2うるう秒付きタイムゾーンを有効にした環境上でUTC(協定世界時)に設定して運用した場合に発生する問題


[対象製品]



適用OS 形名 製品名 バージョン
Red Hat Enterprise Linux 5 (x86版)
Red Hat Enterprise Linux 5 (AMD64 & Intel EM64T版)
P-9S12-3781 JP1/Automatic Job Management System 2 - Manager 08-50以降
Red Hat Enterprise Linux(AS 5) (IPF版) P-9V12-2781 JP1/Automatic Job Management System 2 - Manager 08-50以降
Red Hat Enterprise Linux(AS 4/ES 4) (x86版)
Red Hat Enterprise Linux(AS 4/ES 4) (AMD64 & Intel EM64T版)
P-9S12-3781 JP1/Automatic Job Management System 2 - Manager 08-50以降
08-10以降
08-00以降
Red Hat Enterprise Linux(AS 4) (IPF版) P-9V12-2781 JP1/Automatic Job Management System 2 - Manager 08-50以降
08-10以降
08-00以降
Red Hat Enterprise Linux (AS 3/ES 3) (x86版)
Red Hat Enterprise Linux(AS 3/ES 3) (AMD64 & Intel EM64T版)
P-9S12-3771 JP1/Automatic Job Management System 2 - Manager 07-50以降
07-11以降
07-10以降
Red Hat Enterprise Linux (AS 3) (IPF版) P-9V12-2771 JP1/Automatic Job Management System 2 - Manager 07-50以降
07-10以降
Red Hat Enterprise Linux
(AS 2.1/ES 2.1/WS 2.1) (x86版)
P-9S12-2771 JP1/Automatic Job Management System 2 - Manager 07-50以降
07-11以降
07-10以降


[現象1]



スケジュール制御プロセス(ajsschd)が、不当に同一スケジュールの繰り越し処理を繰り返すため、次の現象が発生する。

  • JP1/AJS2 - Viewでジョブネットの実行登録や登録解除を行うと、JP1/AJS2 - Managerが応答しないためタイムアウトする
  • ajsentryコマンドでジョブネットの実行登録またはajsleaveコマンドでジョブネットの登録解除を行うと、JP1/AJS2 - Managerからの応答を待ち続け、コマンドが終了しない


[発生条件1]



次の条件が重なる場合に発生します。

  1. うるう秒付きタイムゾーンの設定を有効にしている。
  2. 標準時としてUTC(協定世界時)を採用している地域のタイムゾーンを設定している。
  3. ルートジョブネットのスケジュールの有効範囲を24時間に設定する。※1
  4. ルートジョブネットを計画実行登録または確定実行登録する。
  5. うるう秒が挿入される日の24:00以降に、4.のルートジョブネットのスケジュールが生成されている。
  6. 4.のジョブネットの打ち切り時間に「2日」を設定している。
  7. 4.のルートジョブネットの上位ジョブグループの基準時刻に0:00を設定している。
  8. 4.のジョブネットが「開始時刻待ち」または「保留中」の状態で、うるう秒が挿入された日の翌日になる。


[回避方法1]



ルートジョブネットのスケジュールを48時間制にすることで回避してください。
本問題は、ルートジョブネットに24時間制スケジュールを採用していて、実行開始時刻に24:00以降(24:00〜47:59)を指定した場合に発生します。
24時間制スケジュールで実行開始時刻に24:00以降を指定した場合、実際の実行日とJP1/AJS2のスケジュール日が異なって管理が複雑になるため、48時間制スケジュールを利用することをおすすめします。
運用上の制約等によりルートジョブネットのスケジュールを48時間制に変更することができない場合は、うるう秒付きタイムゾーンの設定を無効にすることで回避してください。


[回復方法1]



発生条件に該当するルートジョブネットの打ち切り時間を「1日」に設定することで、実行登録や登録解除操作ができるようになります。
その後、打ち切り時間を「2日」に戻す場合は、うるう秒が挿入される日から3日以上経過後に操作するようにしてください。


[現象2]



スケジュール制御プロセス(ajsschd)が、不当に同一スケジュールの繰り越し処理を繰り返し、スケジューラーサービスが起動しない。


[発生条件2]



次の条件が重なる場合に発生します。

  1. うるう秒付きタイムゾーンの設定を有効にしている。
  2. 標準時としてUTC(協定世界時)を採用している地域のタイムゾーンを設定している。
  3. ルートジョブネットのスケジュールの有効範囲を24時間に設定する。※1
  4. ルートジョブネットを計画実行登録または確定実行登録する。
  5. うるう秒が挿入される日の24:00以降に、4.のルートジョブネットのスケジュールが生成されている。
  6. 4.のジョブネットの打ち切り時間に「2日」を設定している。
  7. 4.のルートジョブネットの上位ジョブグループの基準時刻に0:00を設定している。
  8. 4.のジョブネットが「開始時刻待ち」または「保留中」の状態で、うるう秒が挿入される日の翌々日までにスケジューラーサービスを停止する。
  9. 次のいずれかの操作を行う。
    • 環境設定パラメーターOVERSCHEDULEに「exec」を設定するかまたはOVERSCHEDULEの設定を省略して、うるう秒が挿入される日の翌々日にウォームまたはディザスターリカバリーモード※2でスケジューラーサービスを起動する。
    • うるう秒が挿入される日の2日後に、ajsstartコマンドに-tオプション、-oオプションのいずれも指定せずにスケジューラーサービスを起動する。

※1:
ajsstatusコマンドを実行して出力される「ルートジョブネットのスケジュール」の項目で、設定内容が確認できます。
※2:
JP1/AJS2 - Datareplicatorを導入している場合だけ指定できます。


[回避方法2]



ルートジョブネットのスケジュールを48時間制にすることで回避してください。
本問題は、ルートジョブネットに24時間制スケジュールを採用していて、実行開始時刻に24:00以降(24:00〜47:59)を指定した場合に発生します。
24時間制スケジュールで実行開始時刻に24:00以降を指定した場合、実際の実行日とJP1/AJS2のスケジュール日が異なって管理が複雑になるため、48時間制スケジュールを利用することをおすすめします。
運用上の制約等によりルートジョブネットのスケジュールを48時間制に変更することができない場合は、うるう秒付きタイムゾーンの設定を無効にすることで回避してください。


[回復方法2]



発生条件に該当するルートジョブネットの打ち切り時間を「1日」に設定することで、スケジューラーサービスの起動ができるようになります。
その後、打ち切り時間を「2日」に戻す場合は、うるう秒が挿入される日から3日以上経過後に操作するようにしてください。


[対策バージョン]



適用OS 形名 製品名 バージョン
Red Hat Enterprise Linux 5 (x86版)
Red Hat Enterprise Linux 5 (AMD64 & Intel EM64T版)
P-9S12-3781 JP1/Automatic Job Management System 2 - Manager 08-50-14(2010年9月13日発行済み)
Red Hat Enterprise Linux(AS 5) (IPF版) P-9V12-2781 JP1/Automatic Job Management System 2 - Manager 08-50-14(2010年9月13日発行済み)
Red Hat Enterprise Linux(AS 4/ES 4) (x86版)
Red Hat Enterprise Linux(AS 4/ES 4) (AMD64 & Intel EM64T版)
P-9S12-3781 JP1/Automatic Job Management System 2 - Manager 08-50-14(2010年9月13日発行済み)
08-10-14(2010年11月26日発行済み)
08-00-16(2010年8月27日発行済み)
Red Hat Enterprise Linux(AS 4) (IPF版) P-9V12-2781 JP1/Automatic Job Management System 2 - Manager 08-50-14(2010年9月13日発行済み)
08-10-14(2010年11月26日発行済み)
08-00-16(2010年8月27日発行済み)
Red Hat Enterprise Linux (AS 3/ES 3) (x86版)
Red Hat Enterprise Linux(AS 3/ES 3) (AMD64 & Intel EM64T版)
P-9S12-3771 JP1/Automatic Job Management System 2 - Manager 07-50-21(2010年9月24日発行済み)
07-11-17(2010年12月2日発行済み)
Red Hat Enterprise Linux (AS 3) (IPF版) P-9V12-2771 JP1/Automatic Job Management System 2 - Manager 07-50-21(2010年9月24日発行済み)
Red Hat Enterprise Linux
(AS 2.1/ES 2.1/WS 2.1) (x86版)
P-9S12-2771 JP1/Automatic Job Management System 2 - Manager 07-50-21(2010年9月24日発行済み)
07-11-17(2010年12月2日発行済み)


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更新履歴
2015年 6月11日
うるう秒起因で発生する障害事例を公開しました。
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